相術(相占)とはどんな占い?起源・歴史や種類までを解説

相術(相占)とはどんな占い?起源・歴史や種類までを解説

相術(相占)とは、ものの姿形、様子などといった「相(そう)」から対象を占う占術です。
主に、占った時点でのものの姿形をもとに、将来の運勢について占えます。

過去にご紹介した命術や卜術と同様に、相術もまた、特定の占いを指した名称ではありません。
相術は、「ものの姿形をもとに占いをおこなう占術の総称」なんです。

代表的なものでは、手のしわで占う手相占いや、画数の形で占う姓名判断などが挙げられるでしょう。
また、配置や方位で占う風水も、相術に含まれます。

この記事では、相術とはどういう占いなのか、その起源や歴史、種類までを解説。
ぜひ最後までお付き合いください。

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    相術とは?


    相術とは?
    相術(そうじゅつ)は、相占(そうせん)とも呼ばれる占いで、ものの姿形や様子といった、いわゆる「相」を使用する占術です。

    相術に分類される占術には、代表的なものだと、手のしわの形で占う手相占い、画数で占う姓名判断、方位や配置、色などから占う風水などがあります。

    相術では、今あるものの姿形や様子から現状を読み解き、将来の変化を占うことが可能。
    しかし、ものの姿形は、時間の経過とともに少しずつ変化していくものです。
    相が悪いものであれば、姿形を変えることで、運勢をよりよいものにしていけますよ

    また、相術の占いは、数か月から1年ほどの期間について占うのに適しています。
    数年以上の長期的な占いに適した命術や、数か月以内という短期的な占いに適した卜術と比較して、相術は中期的な期間を占うことが得意な占術といえますね。

    次の項目では、相術の起源や歴史について解説します。

    相術の起源や歴史について


    相術の起源や歴史について
    相術の起源は、古代ギリシャの医師・ヒポクラテスや、哲学者・アリストテレス、プラトン古代西洋人相学の基礎を築いたことにあります。
    当時、アリストテレスの名義で出版された「人相学」という書籍には、顔つき、髪の毛の質、骨格などの判断方法が記載されているんですよ。

    また、紀元前6世紀頃の古代中国・周の時代、叔服(しゅふく)という人物が、人相学をおこなったとしてその名を残しています。
    しかし、叔服がおこなった人相学の内容は、残念ながら現代には残っていません。

    現代に伝わる中国の人相学の始祖は、紫微斗数の発案者である陳摶(ちんたん)が残した「神異賦(しんいふ)」という相術書となっているんです。

    日本では、平安時代頃にはすでに中国から相術書が輸入されていました。
    記録によると、日本最古の相書は、室町時代に天山阿闍(てんざんあじゃ)が残した「先天相法」となります。

    また、江戸時代前期にあたる元禄時代に、アジアから相書が輸入されたことにより、民衆の間にも人相学が広まりました。
    この時代に流行していた浮世絵でも、人物を描く際は性格を表すために人相学が使われていたんだそうですよ。

    相術の種類を解説


    相術のの種類を解説
    相術には、ものの姿形、様子などをもとに未来の運勢を読み解く、さまざまな占いが含まれます。

    この項目では、数ある相術の占いのなかから、代表的なものをいくつかピックアップして解説。
    各占術の詳細を知れば、相術といわれる占いの特徴もおのずと理解できますよ。

    姓名判断


    姓名判断は、姓名の画数から、その人の性格や能力、生まれもった運勢を占う占術です。
    東洋において、この姓名判断はとくに有名な占術のひとつですね。

    一般的な占い方は、姓名から天格・人格・地格・外格・総格という5つの格数を算出し、画数による解釈をおこなっていきます。
    画数や格数の算出の仕方や種類は、流派や占い師によって異なる場合もあるんです。

    姓名判断は、あくまで「吉凶の可能性」を占うものであり、結果が良くなかったからといって、一概に不幸になるわけではありません。
    自身の生き方や努力によって、良くも悪くも作用するのが、姓名判断という占いなんですよ。

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    風水


    風水は、「人間は置かれた環境により運勢が左右される」という思考により、数千年前の古代中国で生まれた環境学的占術です。

    当時は、主に国家建設や建物を作る際、土地の選択、軍備の配置などに用いられていました。
    その後、一般の人々の間でも、引っ越しの際に方位や土地の吉凶を占うものとして浸透していったんですよ。

    風水には「巒頭派(らんとうは)」と「理気派(りきは)」という2つの系列が存在します。

    巒頭派は、土地の気の勢いや質を、地形などの目に見えるもので判断する方法。
    一方、理気派は、陰陽五行思想や八卦、易、方位などの目に見えないもので判断する方法です。

    さらに、生者の居住空間「陽宅」と死者の居住空間を表す「陰宅」を区別する方法や、風水を構成する重要な要素「龍・穴・砂・水・向」という五つの条件を見る「風水地理五訣」を用いた方法などが存在します。

    風水は土地の吉凶や、家具の配置や配色を決めることに適任ですが、人の性質や感情などうつろいやすいものを占うことには適しません。

    またこの他にも、風水と同じように中国から伝来し、日本の神仏習合思想と合わさって独自の発展を遂げた「家相占い」というものもあります。

    家相占いもまた、土地や、家の間取りについての吉凶を見るものですが、風水とは異なるものです。
    家相占いの考え方で、家相において凶相とされる「鬼門」はなじみ深いものですよね。
    現代の日本でも、家を建てる際には「鬼門の方角に水回りや玄関を作るのは避ける」といった鬼門を恐れる文化が根付いています。

    手相占い


    手相占いは、手のしわや形から、その人の性格や運勢を読み解く占術です。
    手相占いの起源は古代インドの古い占いだといわれており、それが中国に伝えられ、東洋の易学が取り入れられたものが日本に伝わったとされています。

    また、手相占いには複数の流派が存在しており、解読方法もさまざま。
    大きく分類すると、東洋の手相学西洋手相術の2種類が挙げられます。
    日本で普及しているのは、東洋の手相学ではなく、西洋手相術だったりするんですよ。

    手相占いでは、その人の能力や適性、婚期、健康、人生の転機などを占えます。
    ただ、人の感情や相性については占いにくいので注意が必要。くわえて、選択についての吉凶を占うことにも不向きです。

    手相は基本的に変えられるものではありませんが、ペンで手に線を書き足して相を変えることいったことは可能とされています。

    人相占い


    人相占いとは、顔や骨格、身体など、人体の姿形からその人の性格や運勢を読み解く占術です。

    相術のなかでも最古の占いになるのが、この人相占い。
    古くからヨーロッパでは人相学の研究がおこなわれており、古代ギリシャの哲学者・アリストテレスが古代西洋人相学の基礎を作り上げました。

    人相占いは、とくに顔を見て占いますが、顔の見方については流派によって異なります。
    目や眉、鼻や口など、顔の各パーツから占っていく方法から、顔全体の形が丸顔かベース型かなどで占う方法もあるようです。

    東洋で一般的な人相占いの方法は、顔を3分割して占っていく方法。
    顔の上部は幼少期から青年期、真ん中は中年期、下部は晩年の運勢を象徴しています。

    また、手相と同じで、人相占いもメイクなどにより相を変えることが可能なんですよ。

    印相占い(印鑑占い)


    印相占いとは、印鑑の形からよい運気をつくって、開運へ導くという占術、また、開運法です。
    古代から、印章は魔除けや宗教的な意味合いをもつ護符だったとされています。
    古代エジプトでは、神聖な昆虫であるスカラベ(フンコロガシ)が指輪側印章の台座としてあしらわれたりしてきました。

    中国でも、神秘的な力によって封をしたものを守護するといった発想から、印章が生まれたといわれているんです。

    日本においても、江戸時代初期には印相で吉凶を占う印相占いが流行し、画数や空穴の数を調整したデザインの印章や作られるなどされてきました。

    一般的に印相がよいとされる印章は、印材が象牙や水牛の角、柘植などでできており、面の大きさが実印は1.5cm、認印なら1.2cm程度の円形のものとされています。

    反対に、避けるべきとされる印章は、印材が欠けやすい水晶、印面が二重枠や模様の入っているもの、指輪側印章といったものです。

    夢占い


    夢占いとは、夢でみた状況や、登場したものなど、印象的だったものをシンボルとして、自身の現在の心理状況や、近い未来に起こるであろう出来事を判断する占術です。

    夢は、人間の無意識領域からのメッセージ、もしくは、見えない世界からのなんらかのメッセージが反映されているといわれています。

    夢占いのやり方は、夢でみた印象的なシンボルを、さまざまな解釈と結び付けて鑑定するというもの。東洋と西洋では解釈が異なる場合もあります。

    解釈は、シンボルに対する一般的な印象や知見、過去の経験などが用いられることが多いです。
    ただし、一般的なシンボルの解釈と、夢を見た人がシンボルに抱く印象が異なる場合、解釈の仕方も変わってきます。

    たとえば、「犬」は通常の夢占いの解釈だと「友情の象徴」とされていますが、夢を見た当人が犬に対して「凶暴」という印象をもっていれば、「犬=友情」とは別の解釈になるんです。

    補足として、通常縁起が悪いとされる葬式の夢や、自分が死んでしまうような悪夢を見た場合、「逆夢」として、反対に縁起がいいと解釈されるケースもありますよ。

    その他にも、日本では俗信として言い伝えられているものもあります。
    初夢で見ると縁起がいいとされる、「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」などが有名な例ですね。

    相術で占う際のポイントと注意点


    相術で占う際のポイントと注意点
    相術は、ものの姿形から運勢を占う占術です。主に、今のことを占ったり、近い将来の吉凶を占います。
    占うのに適した期間は、今現在から、数か月~1年ほど。
    他の占術と比較すると、中期的な期間の運勢を占うのにもっとも適しているといえます。

    相術で見るものの「相」は、時間が経つにつれて変化する場合もあり、それによって結果もまた変わっていくという性質をもっているんです。
    そのため、数年間以上などの長期的な運勢を見ることには適しません。
    また、選択肢のある質問(一問一答など)に対する答えを求めたり、吉凶を占ったりすることも苦手だとされています。

    それにくわえ、相術は相手の気持ちや相性などを占うことには向いていないので、占いの際は注意してくださいね。

    相術ならプロの占い師がオススメ!自宅で鑑定できるメール占いが◎


    相術ならプロの占い師がオススメ!自宅で鑑定できるメール占いが◎

    今回は、相術とはどんな占いなのか、起源や歴史、種類までをご紹介しました。
    相術は、ものの姿形、様子などから、現在の吉凶、近い未来の運勢などを占うことが可能です。
    代表的な占術には、姓名判断や風水、手相・人相占いなどがあります。

    相術は、現在から、長くて1年間ほどの中期的な期間を見ることに適した占いです。
    数年間から遠い未来のことや、選択についての吉凶などを求めることには不向きなので、注意してくださいね。

    相術の占いの種類はさまざまあり、結果の見方や解釈の方法さえ学べば、自身で占うことも十分可能です。
    しかし、解釈の仕方を間違うと、正確な結果を読み解くことはできません。
    専門的な知識が必要な相術の解釈を覚えるのは、時間も手間もかかり、簡単ではありませんよね…。

    やはり、一番のオススメは、実績のあるプロの占い師に鑑定してもらうことです。
    プロの占い師なら、相術の占いについて広い知識と深い理解がありますので、悩みや知りたいことに対して、的を射た鑑定ができますよ。

    さらに、相談者にもっとも当てはまる結果を、アドバイスと共に伝えてくれるので、自分で占うよりも奥深い答えを得られるでしょう

    「プロの占い師に鑑定してもらいたいけど、どこで占ってもらえるの?」
    「占いにどれくらいお金がかかるかわからないし、なんだか不安だなあ…」

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    家やオフィス、さらには旅行先からでも、すぐに占ってもらえます。
    自分の時間が空いたタイミングで、自分の都合にあわせて占えるので便利ですね。

    移動時間がいらないので、仕事や学校、または家事の合間に、占いをすることが可能。
    今すぐ占って欲しい!というときにも、すぐに対応してもらえるのは嬉しいポイントです。

    また、メール占いでは、公式サイトで明確に価格提示しているので、料金について不安な思いをすることはありませんよ。

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