占星術とは、天体の位置や動きを、人間や社会と経験的に結びつけておこなう占いのこと。
占星術と聞いても、どんなものなのかいまいちピンとこない方も少なくないでしょう。
しかし、占星術は案外わたし達の身近にも存在しているんですよ。
たとえばテレビや雑誌でよく見かける、12星座占いなどの星占いも占星術の一部なんです。
とはいえ、占星術と星占いでは、占いの内容に違いがあります。
では、占星術の占いとは、いったいどんなもので、どんなことが占えるのでしょうか。
今回は、占星術の歴史や起源、星占いとの違いを解説。また、占星術の種類やホロスコープの読み方についてもご紹介します。
占星術や星占いに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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占星術とは?
占星術とは、天体の位置や動きを人や社会に結びつけておこなう占いだと冒頭でお伝えしました。
少し複雑な表現でわかりにくいかもしれませんが、簡単にいうと、
「地上から天体を観測し、惑星や星の場所がどこに位置しているかで、人の運勢や社会の世相などを占う」
といったもの。
占星術で観測する天体とは、太陽系内の太陽・月・惑星・小惑星など指しています。
また占星術では、個人の運勢を占う際「ホロスコープ」という天体の配置図を使用することで有名です。
次の項目では、占星術がいったいいつ頃誕生したものなのか、その歴史と起源について解説します。
占星術の歴史や起源
占星術の歴史は、紀元前の古代バビロニアにまでさかのぼります。
当時のバビロニアでおこなわれていた大規模な天体観測が、占星術の起源。
この時代、占星術は主に国の情勢や、王家の吉凶について占うものとされていました。
その後紀元前3世紀頃、ギリシャに伝わった占星術は、天体の配置図を用いたホロスコープ占星術として、一個人の運勢を占うものへと発展します。
こうして占星術は、ギリシャをはじめインド・アラブなどの中東を経由し、ヨーロッパや中国にも伝わることとなりました。
各地に広まった占星術は、西洋占星術、インド占星術、東洋占星術と、それぞれ異なった占星術メソッドを確立していきます。
次の項目では、上記でお伝えした3つの占星術の内容について詳しくご紹介しますね。
占星術の種類
前項目でお伝えしたとおり、占星術には大きく分けて、以下3つの種類があります。
- 西洋占星術
- インド占星術
- 東洋占星術
これらの占星術は、占いに使用するホロスコープやメソッドが異なっているんです。
それでは、それぞれの占星術の詳細をひとつずつ解説していきますね。
西洋占星術
西洋占星術の起源は、古代バビロニアにあります。
当時、バビロニアで栄えたメソポタミア文明が、天体にある星々や惑星の配置が、地上で起こる吉凶に影響を及ぼすとしてこれを研究。
天体が地球上にもたらす効果を予言に結びつけて、運勢を占ったのが西洋占星術の発祥となります。
また、西洋占星術で重要な星の配置を知るために作り出されたのが「ホロスコープ」。
ホロスコープは、占う対象の年月日、場所、時間の3つをもとに、天体の配置を算出する図形です。
このホロスコープを使って、占う対象の生まれた年月日、場所、時間に、天体ではなんの惑星がどこに配置されているかを知り、運勢や予言をおこなうというわけですね。
一般的に占星術と聞いて思い浮かべるのは、ホロスコープを用いて占いをおこなうこの西洋占星術でしょう。
さらに、天体の位置を算出しておこなう西洋占星術は、おなじく古代から天体の位置を観測し、宇宙の体系についての仮説を作る天文学の推進にも大きく貢献しました。
古代においての占星術は、超自然的なものや非科学的なものではなかったんです。
たとえば、月や太陽の力による海の満ち引きなど、天体が地球に与える影響も明らかだったため、占星術の真偽について論争されることはありませんでした。
しかし、近代的な科学が発展するにつれ、西洋占星術を含めた占星術は科学の枠組みから外されてしまいます。
西洋占星術はオカルト的な色を濃くし、心理学化・セラピー化の流れなども受け、徐々に通俗化。
やがて、テレビや雑誌で取り扱われる12星座占いなどにエンタメ化され、初期の占星術の在り方と異なるものへ様変わりしました。
それでも、英語圏には現在1万人以上の占星術師が存在し、その顧客は2,000万人以上など、西洋占星術は普遍的な人気を持つ占いなんです。
インド占星術
インド占星術は、その名のとおりインドに伝わる占星術のこと。
また、インド占星術は「ジョーティッシュ」ともいわれ、インドの伝統思想であるヨガやアーユルヴェーダと同じ知識体系のひとつとされているんです。
インド占星術の歴史は、ギリシャの占星術が紀元後2世紀頃インドに伝えられたのが起源となります。
その後、西暦269年に占星術のメソッドがまとめられた文献「ヤヴァナジャータカ」(ギリシャ式出生占術)が出版されました。
以降、独自の発展を遂げて現在のインド占星術の形が完成したんだそう。
インド占星術は、占いに使用する星や惑星の名前、用語など基本的なところは西洋占星術と類似していますが、独自のメソッドを用いて占います。
インド占星術では、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の7つの惑星、加えて、太陽と月の交点、ラーフ・ケートゥの2つを加えた合計9つの惑星が、天体の位置基準。
この9つの惑星を、占星惑星として「ナヴァグラハ」と総称します。
ヒンドゥー教の教えでは、9つの惑星にはそれぞれ神々がおり、これらの神々に祈りをささげる「ナヴァグラハ・プージャ」という祈祷もおこなわれているそうです。
インド占星術独自のメソッドで代表的なものといえば、分割図ごとにテーマが決まっている、というところでしょう。
分割図とは、占星惑星の黄径や離角などを一定の数式を当てはめて、新しくチャートを引き出す方法。
インド占星術において、天体の基準となる占星惑星ナヴァグラハの9つの分割図が有名です。
また、この分割図を取り入れた西洋占星術を、「ハーモニクス」と呼びます。
インド占星術で使用するホロスコープは基本的に西洋占星術と同じ形ですが、地方によって図式が異なる場合もあるんです。
現在では、正方形で描かれる南インド式と、三角形と菱形を使用して描く北インド式の2つが主流となっています。
東洋占星術
東洋占星術は、占星術がバビロニアからアジア圏に伝わった際、土着の占術を取り入れて誕生した占術です。
起源はギリシャ由来の西洋占星術と同じですが、基盤となったのは、西洋占星術にインド独自のメソッドを取り入れたインド占星術。
このインド占星術を基礎として、中国由来の道教や、易学、気学や風水などの要素を組み込んだのが東洋占星術といわれています。
しかし、実のところ「東洋占星術」という占いが存在するわけではありません。
正確には、「宿曜占星術」や「紫微斗数」、「九星気学」などといったさまざまな占術を総称して、東洋占星術と呼ぶんです。
また、日本で人気の占い「四柱推命」や、細木数子さん発案の占いである「六星占術」も、この東洋占星術の一種なんですよ。
では、東洋占星術と呼ばれる複数の占いについて、それぞれ簡単に解説しますね。
「宿曜占星術」は、平安時代に密教の一分野として留学僧達によって日本にもたらされた占星術です。
これはインド占星術に、中国の三教「道教」が由来の天体神信仰、陰陽五行などが加わったものになります。
「紫微斗数」は、占いの際に西洋占星術のホロスコープのような命盤を使用。
この命盤は、作成する際ホロスコープと同様に、生年月日や生まれた場所、生まれた時間などが必要なため、「東洋占星術のホロスコープ」と呼ばれたりします。
「九星気学」は、気学をもとにした占星術で、生年月日によってその人のバイオリズムを占うもの。
日本人の園田真次郎三という方が発案されたもので、日本発祥の占いとなります。
「四柱推命」は、日本で最も人気の占いだといわれているもの。
紫微斗数と同様に、生年月日と生まれた時間を使って、その人の本質やバイオリズムを占います。
四柱推命の中でも、さらに流派がわかれているので、流派によって占いの結果が異なることもあるそうです。
「六星占術」は、メディアや書籍で有名な細木数子さんが発案した占いです。
中国の易学や算命学、万象額をもとに、生年月日と誕生数を計算して、その人の生まれ持った運命を占います。
このように、現在日本にある数々の占いは、東洋占星術の考え方をもとに作られているといっても過言ではないんです。
番外編:星占いって占星術と違うの?
星占いと占星術は、大きくカテゴライズすれば、どちらも同じ「占星術」です。
というのも、星占いは、占星術の一部だからなんですね。
星占いは、12の星座をもとに占うので「12星座占い(星座占い)」という呼ばれ方が一般的です。
朝のニュース番組や、雑誌の末尾でもよく見かけますよね。
12星座占いは、その人が生まれたときに太陽がどの星座に位置していたかで、個人の性格や運勢などを占うもの。
対して、占星術はホロスコープを用いて、10の惑星や星座、配置や角度からその人の運命や性格、傾向などを読み解きます。
つまり、星占いは占星術の一部であり、占星術の簡易版ということなんですね。
ホロスコープの読み方
ホロスコープとは、占星術において個人を占う際に使う、対象者の年月日・場所・時間の3つを図にした天体の配置図。
ホロスコープは、惑星、黄道12宮(星座/サイン)、12室(ハウス)、角度(アスペクト)の4つの要素で構成されているんです。
そして、時間を特定して作成されたホロスコープが「チャート」と呼ばれます。
あなたの生まれた年月日・場所・時間のチャートにおいて、
- ・どの星座/サインに惑星が位置しているか
- ・どのハウスに星座/サインが位置しているか
- ・天体同士がどのような角度に位置しているか
を読み取ることで、あなたの性格や宿命、活躍できる場所、相性などがわかるんです。
ホロスコープを構成する4つの要素の内容を理解しておくことは、ホロスコープを読むうえで必要なこと。
それでは、惑星、黄道12宮(星座/サイン)、12室(ハウス)、角度(アスペクト)について、詳しく説明していきます。
惑星(天体)
ホロスコープを構成する要素のひとつが惑星、もしくは天体とも呼ばれます。
ホロスコープには、全部で10の惑星が含まれているんです。ホロスコープにおいて惑星は、人格のようなもの。
これらの惑星には独自の役割があり、それぞれが意味を持っています。
月
月は感受性、物心がつく前の感情、または気質を象徴します。
太陽が「表の性格」であるなら、月は「裏の性格」です。
また、月は天体の中でもいちばんはやい速度で移動します。
そのことから、日常の変化や、感情の揺れにも直結しているんです。
- 年齢域:0~7歳
- 関連するキーワード:母、やさしさ、無意識、感受性、本能、旅行者
水星
水星は知性や言語能力、認知をつかさどっています。
興味の対象、思考、コミュニケーションの方法などに影響を与えるでしょう。
月の次にはやく動く惑星で、移動の意味もあります。
- 年齢域:7~15歳
- 関連するキーワード:知性、記憶力、認知、コミュニケーション、仲介者
金星
金星は、美しさや愛、富や感情の豊かさの象徴。
人格的にも成長し、さまざまな感情が発達する時期です。
精神的にも物質的にも満たされること、人生の楽しみ方や、芸術的感性などに深く関ります。
また、ホロスコープでは、恋愛についての傾向なども金星から読み解くことが可能です。
- 年齢域:15~24歳
- 関連するキーワード:金銭、美、恋愛、芸術、調和、富、贅沢
太陽
太陽は、生命力の源、人生の目的などの象徴です。
これまでより広い世界で挑戦を試みる時期でもあります。
対外的に見せる表の顔、または「なりたい自分」を表しているんです。
自身が輝く太陽は、自覚しなければその実力を十分に発揮できない場合もあります。
- 年齢域:25~35歳
- 関連するキーワード:父、活力、創造性、独立、権威、勇気、自尊心
火星
火星は、やる気や行動力、衝動やエネルギーといった活力の象徴。
「自身の活動を対外的にどう活かすか」といったテーマを持つ時期です。
活力に溢れ、エネルギッシュに困難を乗り越えていく反面、闘争的であることからトラブルのもとにもなることも。
- 年齢域:35~45歳
- 関連するキーワード:行動力、決断、闘争、衝動、トラブル、破壊
木星
木星は、発展や拡大、成功や富を象徴しています。
ものごとをより発展させ、豊かさを得る時期です。
高い精神性で、他者に寛大。関係性を発展させ、援助し、楽観的にさせてくれるでしょう。
ただし、少し不用心なところがあり、失敗を招くこともあります。
- 年齢域:45~55歳
- 関連するキーワード:発展、拡大、援助、幸運、善意、奔放、不用意
土星
土星は、制限や秩序、忍耐や努力などを象徴しています。
生きるうえで大切なことを伝える師のような時期。
また、試練や制限を与える惑星でもあり、試練を乗り越えた後に安定があるということも表しているんです。
- 年齢域:55~70歳
- 関連するキーワード:制限、試練、権威、責任、安定、忍耐、努力、不安、持久力
天王星
天王星は、過去の価値観を捨て、新たに改革や創造をする独創性の象徴。
「これまでの秩序から脱却する」というテーマも持っています。
時代を反映した新しい発想、破壊ののちの独創性に溢れる創造などを表しているんです。
- 年齢域:70~84歳
- 関連するキーワード:変化、改革、覚醒、別離、個人、頑固、心理学
海王星
海王星は、直感や予感など、無意識の領域を象徴しています。
精神世界の意識を広げる役割をもち、現状を打破するインスピレーションを得ることも。
ただし、さまざまな領域の境界が曖昧になりがちで、それが逃避につながる場合があることなども表しています。
- 年齢域:84歳~
- 関連するキーワード:予感、神秘、無意識、直感、共感、混沌、錯覚、欺瞞
冥王星
冥王星は、死と再生の象徴です。
一度破壊されたものが再生する、現状の変化、立ち直るための挫折など。
太陽が対外的な意志を表しているとするなら、冥王星は裏側にある意思を表しています。
- 年齢域:死後
- 関連するキーワード:死、無、破壊、孤独、再生、支配、癒し、こだわり、変化
サイン(星座)
12星座占いなどでおなじみの星座のことを、西洋占星術では「サイン」と呼びます。
また、サインそれぞれに性質や傾向があるんです。
ホロスコープにおいて、サインは心理的な性格を表していて、占いをおこなう上で一番の基準となります。
牡羊座
牡羊座は、新たな始まりや誕生を意味するサインです。
活力に溢れ、チャレンジ精神も旺盛なので未知のことにも果敢に挑戦する性質をもっています。
しかし、短気で確実性のないものにも挑むため、失敗もするでしょう。
牡羊座は、失敗を繰り返しながら成長していくサインでもあるんです。
- エレメント:火
- 支配星:火星
- 関連するキーワード:積極的、闘争心、勇敢、衝動的、決断、短気
牡牛座
牡牛座は、味覚・触覚・嗅覚・聴覚・視覚の五感で感じる豊かさを象徴しているサインです。
美しさに敏感なので、芸術的な才能に恵まれることも多いでしょう。
穏やかで堅実、安定しており、忍耐深く努力家です。
同時に、所有欲や執着心も強く、融通が利かない一面も持ち合わせています。
- エレメント:土
- 支配星:金星
- 関連するキーワード:安定、堅実、忍耐、温厚、努力、所有欲、執着
双子座
双子座は、好奇心旺盛で知識欲もある多才なサインです。
好奇心が旺盛なため、さまざまな情報を得ることに積極的。
なにごとにも臨機応変に対応できるので、次々に知識も人脈も広げますが、深い関係性を作るのは苦手でしょう。
ひとつのものごとを極めるより、浅く広く手を広げてしまいがちといえます。
- エレメント:風
- 支配星:水星
- 関連するキーワード:冷静、好奇心旺盛、多才、きまぐれ、二面性、知識
蟹座
蟹座は、愛情深く、家族や仲間を大切にし、感情を行動の主とするサイン。
身内や仲間内などには情け深く、ときにおせっかいなほど過干渉に接します。
しかし、心を許していない相手に対しては、防衛本能が働き排他的で非常に冷淡。
蟹座は、まるで思春期のように不安定な感情を持ち合わせているサインでもあります。
- エレメント:水
- 支配星:月
- 関連するキーワード:家族、仲間、献身、感性、共感、防衛、模倣
獅子座
獅子座は、自らの内に秘める情熱や志を表現するサインです。
プライドが高く、自己肯定感も強いため、自身の意志や目的に迷いはありません。
そのため、妥協したり譲歩することが苦手です。
行き過ぎると、自己中心的な印象を与えることも。
独創的で華やかなことも好むため、ドラマティックに自己表現するところがあります。
- エレメント:火
- 支配星:太陽
- 関連するキーワード:信念、情熱、独善的、プライド、目立ちたがり、華やか
乙女座
乙女座は、現実的な実務をこなす能力と、豊かな感性とを併せ持ったサインです。
分析に長け、ものごとを整理、効率化することが得意。
ただし、完璧主義で潔癖なきらいがあるため、神経質という印象を与えてしまうこともあります。
献身的でもあり、奉仕することで自身のモチベーション向上にもつながるでしょう。
- エレメント:土
- 支配星:水星
- 関連するキーワード:秩序、奉仕、潔癖、完璧、義務、洞察力、効率的、配慮
天秤座
天秤座は、周囲とのバランス、調和、公平性を重んじるサインです。
他者とバランスをとるのがうまく、コミュニケーション能力にも優れているため、どんな人とも友好な関係性をきずけるでしょう。
しかし、八方美人なところもあるため誤解を受けることも。
とはいえ、自身の価値基準が揺るぐことはないため、内心では冷静に相手を評価しています。
- エレメント:風
- 支配星:金星
- 関連するキーワード:公平、調和、秩序、客観性、理想、優柔不断、社交的
蠍座
蠍座は、対象への洞察力に優れ、独占欲や執着が強いサインです。
愛着するものに執着する性質があり、一度深い関係性をきずいた相手は手放さないため、執念深いという印象をもたれがち。
また、洞察力に優れているため、相手のことは内面までしっかり観察しますが、自身は秘密主義なところがあります。
- エレメント:水
- 支配星:冥王星
- 関連するキーワード:生死、継承、洞察力、執念、独占欲、遺産、秘密、欲望
射手座
射手座は、自由主義で楽観的であり、哲学的思考も持ち合わせているサインです。
柔軟な精神で、ものごとに関して寛容的。
自由を愛しなにものにも縛られたくない、という意識があるため、いい加減なイメージを持たれることも。
向上心があので、難解な局面でも前向きに解決策を模索できます。
- エレメント:火
- 支配星:木星
- 関連するキーワード:自由、楽観的、博識、向上心、探求、思想、哲学、スピード
山羊座
山羊座は、現実主義で堅実、責任感が強いサインです。
義務や責任に対する意識が強く、求められた役割をこなすためには忍耐強くふるまいます。
個よりも組織のために動き、真面目なので努力も惜しみません。
伝統や文化などを大切にするサインでもあります。
- エレメント:地
- 支配星:土星
- 関連するキーワード:義務、責任、忍耐、慎重、誠意、現実主義、出世、堅実
水瓶座
水瓶座は、独創的な感性を持ち、革新的な性質を持ったサインです。
自分の価値観や理想を曲げない頑固な一面もありますが、協調性があるため仲間ともいい関係性をきずけます。
また、冷静に判断できるため、客観的な視点でものごとを解決に導く力を持っているでしょう。
- エレメント:風
- 支配星:天王星
- 関連するキーワード:独創的、自由、放任、クール、頑固、理論的、理想
魚座
魚座は、繊細で豊かな感受性を持つサインです。
精神世界に強く惹かれるタイプといわれ、スピリチュアルな特性を持つのが特徴。
共感性も高く流動的な面もあるため、あまり自己主張せず、そのため周囲から「なにを考えているかわからない人」と捉えられます。
- エレメント:水
- 支配星:海王星
- 関連するキーワード:直感、神秘、現像、ナイーブ、自己犠牲、陶酔、共感
ハウス(12室)
ハウスとは、ホロスコープを12分割したもののことです。
ホロスコープでは、惑星が人格で、サインが心理的な性格となり、ハウスはその活動分野を表すもの、ということになります。
ハウスでは、人生においての具体的な出来事などを読み解くことが可能です。
第1室
第1室が表すものは「自分」です。
基本的な性格や、生き方などを表す場所となっています。
容姿や体格など、外見的特徴に関しても、この第1室に含まれるんです。
また、自身が自覚していない、他人へ与える印象なども表します。
第2室
第2室が表すものは、「所有」です。
自身が所有しているもの、手に入れる方法、たとえば特技・技術や財産など。
有形・無形にかかわらず、自身の所有するものを表す場所になります。
第3室
第3室が表すものは、「知識・交流」です。
知性を発揮する方法や、家族や隣人といった近しい人間とのコミュニケーションなどについて表す場所になります。
また、社会生活を営むうえで必要なことを学ぶ場所という意味もあります。
第4室
第4室が表すものは、「家・居場所」です。
家や居場所は、自分自身のルーツや拠り所になります。
ここでは家族や家庭環境に対する価値観であったり、家や不動産を表しているんです。
第5室
第5室が表すものは、「創造性・恋愛」です。
ただし、恋愛といっても結婚は含まれていません。
ここでは、趣味や恋愛などの娯楽に関する欲求、創作活動でなにかを生み出すことを表しています。
第6室
第6室が表すものは、「健康・仕事」です。
社会の中で従事する仕事や、健康・病気についての場所となります。
また、仕事に対しての取り組み方や、環境についても知ることが可能です。
第7室
第7室が表すものは、「結婚・人間関係」です。
結婚相手や、仕事上のパートナー、商談相手やライバルなどについてを示す場所となります。
また、この場所では相手に対しての態度や、求めるものなども読み解くことが可能です。
第8室
第8室が表すものは、「共感・遺産・死と再生」です。
他者との関わることで手にはいるもの、また死と再生など、人生の転機についての場所。
加えて、セックスなど性に関すること、利益と損失を同時に招くことなどについても知ることができます。
第9室
第9室が表すものは、「探求・思想・旅」です。
現実世界においての未知の世界への興味、また、精神世界への興味を示します。
さらに、哲学、宗教などの思想に対する考え方や傾向についても知ることが可能です。
第10室
第10室が表すものは、「社会・天職・地位」です。
天職やキャリアについてなどの職への適性、また、社会的立場やステータスについての場所。
社会での目標や到達地点を表す場所でもあります。
第11室
第11室が表すものは、「友人・未来」です。
交友関係の傾向や、未来についての場所になります。
ここでは、友人関係や共有の目的も持ったグループの仲間に関して、また、未来に向けてのビジョンや展望を示しているんです。
第12室
第12室が表すものは、「潜在意識・秘密」です。
普段は目に見えないもの、無意識化に隠れているもの、意識的に隠しているものなど。
潜在的な無意識時の思考傾向、隠された秘密を読み解ける場所になります。
アスペクト(角度)
アスペクトとは、ホロスコープで惑星と惑星の間にできる相対的な「角度」のことで「座相」と呼ばれることもあります。
惑星同士はアスペクトによって、性質や個性が引き出されるなど影響し合うことがあるんです。
こちらではアスペクトの6つのパターンについて解説します。
コンジャンクション(0度)
コンジャンクションは、ふたつの惑星同士がほぼ同じ位置で重なり合っている状態のこと。
この状態の惑星は、お互いの性質を強調し合い、新しい力を生み出すこともあります。
オポジション(180度)
オポジションは、正反対の位置にあるふたつの惑星が、一直線上で向かい合った状態になること。
これは、互いを強く意識し合う緊張状態や、対立。または、葛藤などを生み出す関係性となります。
トライン(120度)
トラインは、ふたつの惑星が120度離れた位置にある状態のこと。
互いの惑星の長所を高め合うので、幸運のアスペクトとも呼ばれています。
スクエア(90度)
スクエアは、ふたつの惑星が直角の位置にある状態のこと。
片方の惑星が、もう片方に圧力をかけるような緊張状態の関係性です。しかし、その強い緊張が、現状突破の力になることも。
人生における転機や成長に影響を及ぼし、困難を乗り越え新たな力を手に入れていくアスペクトとなります。
セクスタイル(60度)
セクスタイルは、ふたつの惑星が60度離れた位置にある状態のこと。
可能性や成長といった意味を持ち、問題解決の方向性を持っています。
お互いをフォローしあう関係性のアスペクトです。
インコンジャクト(150度)
インコンジャクトは、ふたつの惑星が150度離れた位置にある状態のこと。
惑星同士の間には葛藤がありますが、努力で困難を乗り越え、互いに高めっていける関係となっています。
調整、再構成などの意味を持つアスペクトです。
ノーアスペクト
ノーアスペクトは、アスペクトを持たない惑星のことです。
他の惑星の関りがなく動きがない、もしくは、無希望に暴走してしまう、どちらかの性質を持っています。
占星術で占えること
占星術は、ホロスコープを使い、惑星、サイン(星座)、ハウス(12室)、アスペクトから、あなたの運命を占い、過去から現在、そして未来の自分を知ることができます。
また、人と人との相性を占うこともできるので、パートナーや気になる異性、職場の上司や同僚などといった人間関係の傾向を知ることも可能です。
わかりやすく説明するなら、
- 「生まれ持った性格、性質や才能といった内面に関すること」
- 「人生における運気のバイオリズム、人生の流れや、未来のこと」
- 「気になるあの人との相性について」
などといったところでしょうか。
占星術は、奥の深い占いです。
一問一答で疑問に答える、というような内容のものではありません。
自身がより生きやすくなるためにどうすべきかを示してくれる、アドバイザー兼ナビゲーションのような役割を果たしてくれる占いなのです。
たとえ、占星術での占いで、自分の思うような結果が得られなくても、それをどう活用していくかは自分次第。
占いの結果を「避けることができない運命」と捉えるのではなく、人生がより向上するように行動していきましょう。
占星術で占えないこと
生まれ持った運勢から、人生のバイオリズムまで占える占星術。
しかし、この占星術でも占えないことは存在します。
占星術で占えないことは、大まかに分けてこちらの3つ。
- ・ピンポイントな観点からの未来視
- ・人の生死について
- ・試験の結果、賭け事・ギャンブルの勝敗について占う
前述でもお伝えした通り、占星術では一問一答形式での回答を得ることはできません。
たとえば、「気になるあの人と私は恋人になれる?」といった質問に対して、占星術で明確な答えを占うことはできないんです。
また、人の生死に関することや、試験の結果、賭け事・ギャンブルの勝敗について占う事もできません。
これは占星術だけに限ったことではないのですが、人の生死に関することや、試験の合否、賭け事の結果について占うことは厳禁なんです。
占星術で占う際は、こういった「占うことができないこと」に関しても、理解して臨みましょう。
占星術で生まれながらの運勢・人生のバイオリズムを占うなら…
占星術は、古代バビロニアから全世界に伝わった歴史ある占いです。
天体の位置や動きを人間や社会と経験的に結びつけて、生まれながら持っている性格、人生における運勢、相性などが占えます。
テレビや雑誌でなじみ深い、12星座占いも、占星術の一部。
占星術には、あなたの人生をよりよいものにするツールです。
ホロスコープでは、自身の運命や人生の転機などについて、より具体的なメッセージを受け取ることができます。
とはいえ、少し複雑なホロスコープを自分で作成するのはハードルが高く感じられるかもしれません。
そこでオススメなのが、プロの占い師に占ってもらうこと。
「でも、わざわざ占いをしに外出するのは面倒…」
「占いの館に行くのは、少し抵抗がある」
とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
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また、プロに直接鑑定してもらえるので、複雑なホロスコープでも、正確に結果を知ることができますよ。
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